塾員一丸となって新しい未来を切り開いていく大会に

 このたび、伝統ある2021 年慶應連合三田会大会の実行委員長を拝命し、大変光栄に存じますとともに、大きな変革が求められる時代の大会を成功させなければならないという重責に、身が引き締まる思いです。実際の大会運営を担っていただく実行本部長には1991年卒業の野間省伸君に就任していただきました。野間君を中心に、1991年、2001年、2011年の卒業生が実行委員となり、デジタルへの挑戦をも含めた準備が進められています。
 本年の連合三田会大会は、コロナ禍という過去に類を見ない大転換期のなかで開催することになります。社会では、“ 新しい生活様式” という言葉が使われていますが、私たちは“ 新しい開催様式” に向けて邁進していかねばなりません。本大会は、そんな塾員一丸となって未来を切り開いていくスタート地点になればという願いを込めて、スローガンを「みんなでみらいへ」といたしました。 「見込みあればこれを試みざるべからず。未だ試みずして先ずその成否を疑う者は、これを勇者というべからず」。ご存じの方も多いと思います。「学問のすすめ」に書かれた福澤先生の言葉です。現代に視点を戻すと、こんな時代だからこそ未来を見据え、率先して「試み」ていくことこそ、私たち塾員の使命かもしれません。 
 昨年、万全の準備を進められていたにもかかわらず、大会の中止を決定せざるを得なかった実行委員のみなさまの想いも背負い、参加する全員が慶應義塾の一員として最先端で時代を共創していく、そんな大志を共有できる大会を目指していく所存です。塾員、塾関係者のみなさまにおかれましては、ご指導、ご協力のほど、心よりお願い申し上げます。

新浪剛史 実行委員長(1981年 経済学部卒)


デジタル最新技術を大胆に取り入れ新しい形で社中協力の実現を

 2021年慶應連合三田会大会の実行本部長という大任を拝し、決意と同時に、新しいチャレンジへの期待で胸を躍らせています。新浪剛史実行委員長をはじめ、1981年卒の先輩方のご指導の下、実行委員一丸となって成功に邁進する所存です。
 2021年の連合三田会大会は時代の大きな変化の中で開催することになりました。これまで常識だったことが常識でなくなり、縁遠いように感じられていた近未来の暮らしが現実味を帯びてきています。総じて、世界にとって非常に厳しい時代であることは言うまでもありません。ただ、その状況に手をこまねいて膝を抱えて通り過ぎるのを待つのではなく、ピンチこそを新時代を築くチャンスの礎とする。そのきっかけにこの大会がなれたらと思います。今大会のスローガン「みんなでみらいへ」は、そんな新時代のために世代を超えて手を取りあい、「みらい」をともに作り上げていこうという志を表しています。そしてそれは「みんな=義塾社中」の絆をもってしか達成できません。みらいへの第一歩として、デジタルの最新技術を大胆に取り入れ、コロナ禍でも開催可能なリモート中心の大会を実現していきます。
 戦前から戦後にかけて、やはり世界が大激震するなかで義塾の誇りを支えた小泉信三元塾長の「百冊の本を読むより、百人の人物に会え」というお言葉があります。元塾長は読書の大切さを強調されたうえで、それよりも意義があるものとして人の出会いを説かれました。私たちも困難な時期だからこそ最新技術を駆使して集い、世代を横断して出会い、社中協力でリーダーシップを発揮していく。その起点となる大会にしたいと思っております。みなさまのご指導、ご協力のほど心よりお願い申し上げます。

野間省伸 実行本部長(1991年 法学部政治学科卒)